大阪教育大学教育学部附属池田小学校事件から18年
ちょうど25年前の2001年(平成13年)6月8日。
大阪教育大学教育学部附属池田小学校に刃物を持った男が侵入し、1年生と2年生の計8名が亡くなり、教師2名を含めて15名が重軽傷を負いました。
「附属池田小学校事件の概要」(大阪教育大学)
もう25年も経ちますので、一世代前の出来事になった感もあります。今の30代前半から下の世代は、事件の記憶も無いでしょう。
亡くなった1,2年生が健在なら、32~33歳。ちょうど同じくらいの年代の子を持つ親になっていたかもしれません。
当時の池田小学校の対応には、さまざまな批判がありました。それはきちんと受け止めなければいけません。マニュアル整備の問題もそうですが、教職員の危機意識の問題もあります。
事件を知らない若い先生方には、仮に新人職員研修などの場でこの事件を詳しく知る機会がなくても、今はネット検索で情報を得られる時代ですから、自主的に調べていただきたいと思います。
この事件以降、全国の学校で不審者対応訓練が行われたことと思います。教職員研修もあったでしょう。刺股(さすまた)という道具を、この時初めて知りました。
最近のメディア記事でも、学校の無防備さを書いているものもあります。学校に入ろうと思えばどこからでも入れる、と批判しています。
家庭側からすれば、学校に子どもを預けているわけですから、子どもを守ってほしいと思うのは当然ですし、学校の管理下では、子どもの安全は学校側が守らなければいけません。
一方で、学校のさまざまな活動は、外部から完全にシャットアウトするのが難しい側面もあります。
常に教室内で座学の授業を受けるわけではありません。
常に教員がついているわけではありません、休み時間もあります。子どもたちは、バラバラに動きます。
体育の授業の前後に、子どもたちが着替えている時間もあります(サッと逃げるのが難しい)。
自宅近くで幼稚園の送迎バスの乗降時に不審者が襲ってきたら、どうしますか?
送迎バスに乗るスタッフは、運転手の他には職員1名程度でしょう。
最近は、小学校の水泳授業を民間のスイミングスクールで行う事例もありますが、スイミングスクール前でのバスの乗降時に、不審者が襲ってきたら、どうしますか?
今年度から、高崎市の全小学校では7時開門になり、朝の時間帯に子どもたちにトラブルが起きたときは、教員ではなく校務員が対応することになったそうです(以前の記事に書きました)。
では、この時間帯に不審者が襲ってきたら、どうしますか?
また、教職員の安全管理という側面では、労働安全衛生法で、管理者は各労働者(教職員)の業務遂行上の安全を確保する義務があります。子どものためであっても、むやみに教職員の身の安全をないがしろにはできません。
子どもたちの命はもちろん、何よりも大事です。しかし、一方で、防犯対策としてできることの限界もあると思います。100%完璧な対応は、率直に言って、難しい部分もあると思います。